物件のパンフレットは重要な資料

不動産会社やモデルルームを訪れると、目当ての物件のパンフレットをもらえます。このパンフレットは、次の3つの項目からできています。「パンフレット本体」…マンションの構造や設備、仕様をイラストや写真などで説明。周辺地図や主要駅へのアクセスなども記されています。「図面集」…敷地配置図、東西南北から見た建物の立面図、各階の平面図、専有部分のタイプ別平面図、外部・内部・設備等の仕上げ表などで構成されています。「価格表」…各住戸の分譲価格、管理賞・修繕積立金・修繕積立基金、駐車場・駐輪場・専用庭・ルーフバルコニーなどの使用料が記載されています。パンフレットは購入を検討するための重要な資料ですが、特に図面集のチェックは大切です。間取り、壁や床の厚さ、梁や柱の飛び出しなど詳しく書かれてありますので、ある程度、部屋のイメージをつかむことができます。ただ、専門的な書き方がされているので、一定の知識がないと十分に読みこなすことができません。コンセントや電話端子などの記号については、図面の中に対照表が掲載してあります。そのほか、次のような記号や言葉も知っておくと便利です。①「PS」「DS」…「PS」はパイプスペース(共用配管スペース)、「DS」はダクトスペース(共用排気孔スペース)のことです。柱や壁の専有部分の中に共用部分である「PS」や「DS」の記号があるのは、あまりよい物件とはいえません。フレーム内に孔を開けると構造的に弱くなりますし、メンテナンスが必要なときなどにトラブルのもとになりますから、最近では、できるだけ柱や壁のフレームの外に出すよう設計されています。②「1317」などの数字…ユニットバスの寸法を表しています。「1317」なら縦1・3m、横1・7mの意味です。ちなみに、マンション購入の際、物件を知るために最も重要な資料は設計図書です。パンフレットの図面集は、「設計図害」に基づいて書かれているのですが、現実にはかなりの部分が省略されています。また、仮説のモデルルームでは図面と天井の高さが違っていたり、キッチンなどの表面の仕様が違うケースもよくあります。したがって、物件を購入する前には必ず、「設計図書」を見せてもらいましょう。必要な部分は必ずコピーしてもらい、寸法や施工法などを注意して見ることが大事です。開発会社や販売会社には、客からの要求があれば図面を必ず見せる義務がありますので、遠慮する必要はありません。ところで、工事は「設計図書」に基づいて進められますが、机上で描かれた設計と現場の作業には微妙な食い違いが出てきます。「設計図書」通りに工事が進むということはまずありません。そこで現場では、竣工したときに「竣工図」というものを書きますが、これが最終の図面、実際の建物の図面となるわけです。「設計図書」についてもう少し説明すると、これには図面と仕様書の2つがあります。図面は意匠(形)、構造、電気、設備に分かれていて、それぞれ全体から細部まで詳しく描かれています。平面図だけでなく、立面や断面、建具の寸法、室内配管の取り回し、防音対策まで書かれています。仕様書は、図面に表記できない材料や材質、設備機器について、その品質や型式、メーカーなどを明記しています。ただ、番号で記されているので素人にはよく理解できません。そのために、モデルルームで実物を見て確認する必要があるのです。